リフォーム工事ミニアドバイス
外観・外壁・屋根
はじめてリフォーム 知りたいコトがココにある
屋根と外壁は、雨や紫外線などの厳しい自然から家の構造を守るとても重要な役割を持っています。
屋根がズレたり、外壁の目地が劣化したり、外壁自体に亀裂が入ったりすると、そこから雨水が浸入し家の構造を腐らせる原因になります。それだけに屋根と外壁にはメーカーが長期的な保証をしており、メンテナンス時期や耐用年数の目安もほぼ明確です。
屋根と外壁のリフォームは、家の寿命を伸ばすためのメンテナンスや取替えといった基本的な目的とともに、外観の印象を変えるというデザイン的な要素もあります。リフォームの目的をしっかりと決めることが満足度の高いリフォームのコツです。
屋根・外壁リフォームの種類
屋根も外壁もリフォームの種類は大きくわけて「塗装」か「取替え」になります。
どのような屋根材・外壁材でも表面を塗料の塗膜で守られていていますが、一定期間を過ぎると劣化が始まるため、「塗装」が必要になります。「取替え」は屋根の場合「葺き替え」、外壁の場合「張替え」と呼ばれ、既存のモノを撤去して新しく施工することです。
ちなみにタイル外壁と瓦屋根は、割れたり欠落しない限り「塗装」も「取替え」も不要とされています。その他の材質のモノでも同様に不要であったり、長期的な耐久性が保証されているモノもありますが、通常は、屋根も外壁も10年~20年で「塗装」し、それを2~3回繰り返してから「取替え」となります。
外壁の種類 | 特徴 | 取替えの目安 |
---|---|---|
タイル |
耐火性、耐候性、耐水性に優れ、豊富な色彩やテクスチャーを持つ外壁の仕上げ材です。専用の下地に引っかけたり、接着剤で貼り付けたりしますが、サイディング同様に板状に成形されたモノもあります。 |
取替え不要 |
サイディング |
セメント系や金属系の素材を板状に成形した外壁で、タイル調やスタッコ調などの模様が施されています。軽量で耐火性や耐水性に優れた、よく使われる外壁のひとつです。 |
15年~20年で全面補修を検討 |
モルタル |
モルタルとはセメントと砂を水で練り混ぜたもので、これを塗装した外壁です。耐火性に富み、入り組んだ仕上げも可能で安価ですが、丁寧な施工が求められ、ひび割れと汚れの畏れがあります。 |
10年~20年で全面補修を検討 |
屋根の種類 | 特徴 | 取替えの目安 |
---|---|---|
瓦 |
一般的に瓦と呼ばれるモノは粘土瓦で、日本古来よりある伝統的な屋根材。耐火性・耐水性・断熱性・耐久性に優れていることが特徴です。 |
取替え補修不要 |
スレート瓦 |
化粧スレートと呼ばれるセメントスレートの防火性・防湿性に優れた屋根材。瓦と呼ばれますが、実際には平板状になっています。 |
10年~20年でメンテナンスを検討 |
ガルバリウム鋼板 |
アルミニウム・亜鉛・シリコンで形成されるアルミ亜鉛合金めっき鋼板です。耐食性・耐熱性・熱反射性・加工性といったアルミの特徴と、犠牲防食機能という亜鉛の特徴をあわせもった屋根材で、外壁にも使われます。 |
10年~20年でメンテナンスを検討 |
外観リフォームの手順
はじめてリフォームされる方にとって、屋根や外壁のリフォームってどのように進めるのかは気になるところ。
実際にはリフォーム店からスケジュールの説明がありますが、計画時にはおおまかな工事の流れを掴んでおきましょう。
外壁塗装の場合
サイディング張替えの場合
屋根葺き替えの場合
外観リフォームのポイント
屋根と外壁は同時にリフォーム
工事手順をご覧いただければおわかりになると思いますが、屋根と外壁どちらのリフォームにも「足場」が必要です。
足場の組立にもコストと日数はかかりますので、同時にリフォームするとコストが抑えられることもあります。
同様に雨樋の取替えもやるなら同時に。屋根・外壁・雨樋の3点セットでの取替えなら、外観イメージを大きく変えることもできます。
リフォーム計画の立て方
満足リフォームのコツは、お客さまとリフォーム店との共感
古いを新しいに、不便を便利に、確かにリフォームのきっかけではあるかも知れません。でも、ただ単に新しく便利になればそれで満足できるでしょうか。リフォームは、皆さまがイメージする新しい生活シーンを叶えるという目的とともに、現在抱えている住まいの不満、場合によっては暮らしの不満を解消するという役目も担っています。
そのため、リフォーム店はお客さまの普段の生活を知ろうと心掛けます。お客さまが自らの姿をしっかりとリフォーム店に伝え、リフォーム店がそれをしっかりと受け止めたなら、共感という満足リフォームの苗が芽生えます。
どこに頼もうとも、自分たちのことをしっかりと伝えられる事前準備を行いましょう。
① 現状の悩みをチェック
「なんだか見すぼらしい」「時代遅れな感じがする」「汚い」など、外観に関する率直な感想とともに、「手入れが大変」「すぐに汚れる」など、既存の屋根材・壁材の不満点をチェックしましょう。
リフォームとは、家を新しくするだけでなく、心も明るく軽くするものですから。
② 家族の希望をまとめる
不満・感想に加えて、どのように仕上げたいのかを家族全員で話し合います。
ホームページや雑誌などから具体的な仕上がりイメージを抜粋することが最もカンタンです。そのイメージがリフォームプランの基になります。
③ 希望の理由をまとめる
なぜそのように希望するのかの理由もまとめておきましょう。リフォーム店は、その理由を知ることで、もっと適切で低コストで思いもよらない素晴らしいプランを提案してくれることもあります。
④ おおまかに予算を組む
工事費用は非常にシビアで難しい問題ですが、いくらかかるのかではなく、いくらまでなら出せるのかを計算し、費用の上限を決めておきましょう。
※工事費用は、材料や住まいの現状によって大きく異なるため、いちがいにどのくらいかかるのかをここでお伝えすることができません。
⑤ リフォーム店を探す
準備が整ったら、リフォーム店探し。
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